kzm.の雑記帖・・・・mちゃん(夫さん)のこと、日々のこと

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夫さんとの思い出、毎日の生活で感じたことを記録しています。

カテゴリ:本( 15 )

石牟礼道子さん

石牟礼道子さんが死去された。
小説「苦海浄土」を読んだのは、高校生の時。
教科書の「四代公害病のひとつ」という上っ面の簡略な説明から、
水俣病被害者の想いと惨状を知った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
うちゃだんだん自分の体が世の中から、離れてゆきよるような気がするとばい。
心ぼそか。
世の中から一人引き離されてゆきよるごたる。
うちゃ寂しゅうして、どげん寂しかか、あんたにゃわかるみゃ。

うちは自分でできることは何もなか。
うちは自分の体がほしゅうしてたまらん。
今は人の体のごたる。
・・・・・・・・・・・・・・・・苦海浄土 ゆき女きき書 から

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昨年、荻上チキ氏が戦争経験者にインタビューし、ラジオで聞くことができた。
戦争経験者が少なくなっていく中、
体験した人から話を聞くことはとても大切なことだ。
それでしか得られないものがある。

だが、私は吉村昭の小説を読んでリアルに「戦争」を感じる。
言葉にしてくれる優れた小説家がいてくれてこそ、
人間に思いを寄せることができる。


苦海浄土を書いてくれた石牟礼道子さんに、感謝します。合掌





若い人には
大江健三郎 ヒロシマノート
北条民雄 いのちの初夜 も読んでほしい。





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by kzmblog | 2018-02-22 23:30 | | Comments(0)

深川澪通り木戸番小屋

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視力がめっきり落ちた。はやく眼内レンズにしたいぐらい。
なので最近は読みやすさで、dブックばかりで読書している。
本もどんどん処分して、本当に大切な本だけ身の回りに残したい。

今回購入したのは

北原 亞以子作
深川澪通り木戸番小屋

まっとうに生きる市井の人々を暖かく描く。
たんたんと話は進み、解決の糸口が見えたところで物語は終わる。
あとどうなるかは読者の想像に委ねられるけれど、幸せであれと祈らずにはいられない。 

シリーズ一作目なので、続きも読みたい。

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by kzmblog | 2018-02-04 22:14 | | Comments(0)

千本松原 その②

1月13日のブログで紹介した「千本松原」
絶版だったので、Amazonで中古本を購入しました。

古本屋が好きで、おっかなびっくりですが、旅の途中に覘いたりします。
北大界隈の古本屋さんも好きです。

書き込みや住所・名前、線引きなどがあったら、
元の持ち主の人生や人柄が垣間見えて、それだけで楽しくなります。
本としての価値は下がるのでしょうが。

さて、届いた「千本松原」はいい具合に古びていて1971年感がでていました。
でも丁寧に扱われていた本でした。

そして、中にこっそり思いがけないプレゼントが。

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しおりが挟まっていました。
亜土ちゃんの時間割。なつかしい~。水森亜土。
少女漫画の付録かな。フレンドかな。マーガレットかな。コミックかも。
8月号かな。

前の持ち主は女の子でしょうね。
その子も泣いたんだろうな。





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by kzmblog | 2018-01-17 20:09 | | Comments(0)

千本松原

ブラタモリの宝塚の回で、タモリの「松といえば、川の堤防だよね」の一言で思い出した本。
たぶん小学生の時に一気に読んだ記憶がある。
あれこれ検索してやっと見つけた。

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千本松原 (日本の創作児童文学選)
岸 武雄著 梶山 俊夫挿絵


調べてみると、実際にあった、「宝暦治水事件」を基にした本だと知った。
(「宝暦治水事件」自体も知らなかった・・。)

"江戸時代中期、幕命によって木曽川・長良川・揖斐川の治水事業の過程で工事中に薩摩藩士51名自害、33名病死、工事完了後に薩摩藩総指揮の家老・平田 靱負(ひらた ゆきえ)も自害した事件。"
~ Wikipediaより

藩士51名自害とは大事件ではないか。

まさか、こんな悲しい史実が基とは知らなかった。

児童文学なので、百姓の少年が主人公だった記憶があるが、薩摩藩の侍との暖かな交流や、侍が命がけで治水工事に取り組む様子が記憶に残っている。
しかしなによりもどんどん人が亡くなっていき、ラストは主人公の少年も亡くなるという悲劇的な終わり方だった記憶が・・。
それは史実だったからだと納得。

もう一度読んでみたい。

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by kzmblog | 2018-01-13 20:37 | | Comments(0)
2018年がスタートしました。
2017年末から読んでいた本が元旦に読了しました。

出版社 岩波書店
著者  堀川 惠子
署名  永山則夫   封印された鑑定記録 
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書店でふと手に取った本。
永山則夫には、死刑囚であること、死刑選択の基準「永山基準」のもとになったこと、釧路市にいたこと、貧しい成育歴などしか知識がなかったが、
貧しさだけが殺人を犯した理由にはならないと釈然としなかった。
この時代もっと貧しい生まれの人もたくさんいたはずだったから。

この本で、鑑定医・石井義博先生のていねいな鑑定によって、永山はゆっくり心を開き、殺人に至る動機を語った。
それは貧しさというよりも、家族の闇だった。
彼は寂しかったのだ。あまりにも。そして不幸だった。

石井医師の鑑定が採用されていれば、彼は死刑にはならなかっただろう。

裁判で採用されず、永山自身からも否定され、
失意の中鑑定医を辞めた石井医師の落胆。
死刑が執行されるまで何度も何度も永山が読み返したと思われる精神鑑定書。
それを23年ぶりに手に取った石井医師・・・この部分は感動的だ。

あとがきの著者の言葉が心に残った。

~ 家族との関係をうまく結べない時、第三者の存在によって救われることもあります。「この時、この出逢いがあったから」という宝物を得た人は、たとえそれが家族でなくても道を切り拓いてゆけるはずです。周りの人の心に無関心でいなければ、自分がその第三者となることもあるでしょう ~


私にとって、夫さんは確かにこの宝物だったのだと、つくづく思う。





 





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by kzmblog | 2018-01-01 23:18 | | Comments(0)
上野千鶴子さん関係で、面白かった本。
『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』著:遥洋子  筑摩文庫
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タレントの遥洋子さんが、上野千鶴子先生の研究室に3年間参加した経験をまとめたもの。
男社会の芸能界の中で、「おっさん」に「勝ちたい」という遥洋子さんに、
上野先生は「勝ってはダメ。もてあそんでやりなさい。
勝負は聴衆が決めてくれる」という。
上野先生は恐ろしい。そしてスゴイ。

遥さんが、上野千鶴子さんに学んだ、議論というか、ケンカの仕方10箇条。

その1:「守るための開き直り」
その2:「守るための質問<わからない>編」
その3:「守るための質問<○○ってなに?>編」
その4:「攻撃の為の質問<そのまんま>編」
その5:「広い知識を持つ」
その6:「ワクを越えた発想をする」
その7:「言葉に敏感になる」
その8:「間をあけない」
その9:「声を荒げない」
その10:「勉強する」


実は、これを実践する絶好の機会があった。
しかし・・・・・・・・・・・・・・・・・読み直してみると、何一つできなかった。
というか、思い出しもできなかった。
悔しい。せめて、その1.2.3ぐらいはできたものを。。。

聴いてくれる夫さんもいないのでその夜はふて寝した。
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by kzmblog | 2015-02-22 23:25 | | Comments(0)
久しぶりに大きい書店に行って本を購入。
ちょっとはまりそうな、ゼンタングルの本、三冊。
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ゼンタングルとは、「Zen(禅)」と「Tangle(絡まる)」を合わせた造語。
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簡単なパターンを繰り返し描くだけで完成することができるアートで、
ヨガや瞑想のように、日常生活で取り入れるリラクゼーションの方法なんだそうな。
ちくちく針を動かしたり、編み物をしたり、写経に似ているかも。
簡単にできそうで、しかも、かっこよさげに見える。ペンを動かすのも好きなので、はまるかも。


上野・古市ファンの私ですが、買いそびれていた本。
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ちらと見て引っかかった本。
帰宅してよくよく見たら、中学受験の本らしい。
うーん。失敗したかな。
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積読ばかりの私ですので、感想はいつになるやら・・・・・。
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by kzmblog | 2015-02-21 21:02 | | Comments(0)
最近読んだ小説です。
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町火消し「は組」の頭のもとに、武家の息子・村椿太郎左衛門が弟子入りを志願。
生来の臆病ゆえに、剣術の試合にどうしても勝てない太郎左衛門。
でも太郎左衛門は大人物の器を備えた少年なのです。
子どもを見守る暖かい視線に満ちた佳作だと思います。
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その太郎左衛門の父親の若き時代の恋と勉学に励む青春小説がこれ。
生活苦のために代書屋の内職をするかたわら、
大好きな紀乃との結婚を果たすために、悩みながら、必死に学問に励む五郎太のお話です。

二冊とも、読み終わったあと爽やか。

病院の待ち時間に一挙に一冊ずつ読み終わりました。


新潮文庫 宇江佐 真理
「無事、これ名馬」 「春風ぞ吹く」



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by kzmblog | 2010-03-05 21:58 | | Comments(4)
クリスマスといえばこの本シリーズ、その2 (もしかしてこれが最終回(笑)

アグネス・ザッパー著 「愛の一家」
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お話は、1906年。第一次大戦前のドイツです。
ドイツ版、「大草原の小さな家」っていう感じです。
お父さんは厳格な音楽教師、お母さんは優しくてしっかり者、子どもは7人。耳の遠いお手伝いさんがいます。

雪だまを通行人にぶつけて謝ったのに、別の子に名前を騙られて警察に連れて行かれたり、
「しし座流星群」を不良グループの名前と大家さんに勘違いされて、夜 外に締め出されたり、
約束した時間を過ぎても気がつかず、バイオリンを弾き続けてバイオリンを取り上げられたり・・・

いろいろなエピソードがありますが、中でも記憶に残っているのは、末から二番目のフリーダのクリスマスのお話です。
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ドイツのクリスマスマーケット


今年、ペフリング家では、クリスマスのもみの木を買う余裕がありません。
末から二番目の男の子のフリーダーがクリスマス市でツリーの露天販売を見ていると、
ツリー配達の子どもに間違えられ、遠くまでツリーを運ぶことになってしまいます。

最後は、ペフリング家にツリーがやってきて、貧しくても素敵なクリスマスが訪れる・・・というラストです。

クリスマスマーケットも初めて知りましたし、イブに仕事をしている子どもたちのことも知りました。



札幌でも、ミュンヘン・クリスマス市という催しがあります。
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札幌のクリスマス市

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ドイツの食べ物や、キャンドル、リースなどのクリスマス飾りなどの出店が並びます。
ホワイトイルミネーションとクリスマス市のニュースが流れると、
フリーダがとぼとぼ樅の木を引きずって街を歩くシーンや、教会へ向かう幸せな一家を思い出します。
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by kzmblog | 2009-12-05 13:02 | | Comments(6)
クリスマスが近づくと、まずは「飛ぶ教室」を思い出します。
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エーリッヒ・ケストナーの「飛ぶ教室」は、ドイツの男子高等中学の寄宿舎学校の仲良し5人組のお話。
クリスマスのシーズンに起こる様々な事件を、舎監の正義先生と、学校の近くの禁煙車に住む禁煙先生たちのアドバイスも得ながら、知恵と勇気で解決していきます。

小学生の時読んだ本ですが、今でもいくつかの場面をはっきりと覚えています。
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中でも、両親が貧しくて今年はクリスマス休暇に家へ帰る旅費がないマルチンが、
正義先生にクリスマスのプレゼントをもらうシーンと、
帰省できたマルチンと両親の、クリスマスの夜の場面が記憶に残っています。


作者のケストナーは前書きで、
「子どもの涙は…これは誓っていいます・・・・おとなの涙より小さいというものではありません。
おとなの涙より重いことだっていくらでもあるのです。」
「どうして大人は自分の若いときのことをすっかり忘れてしまうのだろうか。」と述べています。

子供心に、私は絶対子どものころの気持ちは忘れないぞ!・・と思いました。

自分ではあんまり忘れていないとは思っていますが、なにぶん大人社会に生きているので、
子どもにいろいろ無理を強いざるを得ない場合があります。
本当は、正義先生や禁煙先生になりたいのですが。。。。


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残念ながら2003年の映画版は、ずいぶん原作と異なったストーリーになっているようです。
原作に忠実な映画を見たいなぁ。。




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by kzmblog | 2009-12-03 16:12 | | Comments(4)